あんまり見に来る人がいないから、私が独学で身につけた歌詞の翻訳のコツをみんなに教えちゃう!
私が趣味で取り組んでいるのは中国語&台湾語の歌詞を日本語にする作業です。
はっきり言って、歌詞の翻訳に中国語検定◯級とかは要らないです。基本的な中国語の文法がわかってれば誰でもできる、はず。(ちなみに私はHSKではなく中検推し!)
ただし、高度な中国語力は要らない代わりにあなたの中に備わってなきゃいけないことがいくつかあります。
1.音楽とアーティストを心から愛していること
2.曲やアーティストの背景を調べる手間を惜しまないこと
3.2を行うために最低限の中国語は読めること
4.母語である日本語のセンスを磨くこと
以上です!
1は、前の記事でも書いたことです。音楽を単なる中国語学習の教材として扱わないでください。作り手をリスペクトしてないと2以降の作業が進められません。
2は、音楽作品には作り手の思いが込められています。表に出ている歌詞だけではなくて、内に込められたニュアンスも読み取り、場合によっては日本語訳に反映させる必要があります。そのためのリサーチは絶対に欠かせません。
3は、最低限の中国語が読めないと2の作業ができないからです。
4は、せっかく訳しても違和感アリアリの日本語では作品の世界観が壊れます。J-POPにしてもおかしくないくらいの自然な日本語で、原文と似た意味に変換しつつ、原文に近い文字数に収めないといけません。なので日本語のセンスはとても重要です。
4の補足になりますが、日本語に訳すなら日本語を母語とした人間が翻訳を行う、または最終確認を行うべきです。
なんでって?
私が中国語を書いて中国語を母語としている皆さんが違和感を感じるのと同じことでしょ?
下手でも意味がわかればいいってものではありません。中国語学科一年生の作文の授業じゃないんです。
あー、なんか私、素人のくせに超生意気なこと言ってるな。
素人ですけどね、マニュアルもないしテクニックも誰も教えてくれないから一人で黙々と研究したんですよ。
最初の頃は、この訳文でいいだろうかとか、私の解釈が間違っていたらアーティストに迷惑がかかるかもしれないとか、誤訳してたら恥ずかしいなとか、それはそれはいろいろ思いましたが、ある人がきっかけで目の前の霧は晴れ、私は壁を突破しました。(サスケか!)
ゴールデンボンバーの鬼龍院さんですね。C-POPと全く関係ないけど、音楽に関しては学ぶところがたくさんあります。
(↑久しぶりに課金したタオル 笑笑)
鬼龍院さんの音楽作りの裏話や曲の解説などを聞いていたら(泥船放送室っていう番組)、私のほとんどの悩みは解決されました。
例えば、歌詞の中の矛盾をファンから指摘されるまで鬼龍院さん自身が気づいてなかったりとか、作り手も無意識で気づいてないくらいなのに、聞き手が深く考えすぎて悶々と悩むなんて無駄であるとわかったんです。
歌詞なんて100人いれば100通りの解釈があり、作り手はこちらの自由な解釈に任せてくれていることが多いと思います。解釈を間違うなよとこちらに圧をかけるようなアーティストなんて私は見たことないです。
茄子蛋の歌詞を見ても、韻を踏むためや文字数の都合などで、あえて回りくどい言い回しをしてたりします。そういうのを一つずつ直訳していたらわけわからない日本語訳になっちゃいます。だから曲の世界観を壊さない表現で物語全体の内容を伝えられたらそれでいいのです。
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、歌詞の翻訳を始めてから何人かの方からお褒めの言葉をいただいたんです。
私なんかより皆さんの方が中国語が上手なはずなのに「私には翻訳なんてできないから」と皆さん口々におっしゃるのを見て、中国語を操る能力と歌詞をきれいな日本語にするセンスは必ずしもイコールではないとわかったんですよね。
私は中国語を話したりするのはあんまり得意じゃないです。でも音楽を聴き込んで適切な日本語訳に変換して誰かに届ける作業は意外とできるみたいなんです。
だからこれは私が独学で身につけたテクニックだから自信を持って生きようと思ったんです。
そんな感じです。
この記事、noteで有料にして売ればよかったかな?
生活に困ったらやるか!